LEDバイパス工事とは?配線のやり方と電気工事士の必須知識

皆さんこんにちは。神奈川県横浜市を拠点に、電気や空調など総合設備工事を手掛ける日産設備株式会社です。


現場で照明のLED化を任された際に、「バイパス工事って具体的に何をするんだろう」「配線をどう切り替えれば安全なのか」など、疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。


2027年の蛍光灯生産終了に向けて需要が急増しているバイパス工事ですが、正しい仕組みや配線の違いを理解することで、重大な事故を防ぎ、自信を持って施工できるようになります。


この記事では、LEDバイパス工事の役割から、具体的な配線のやり方、作業時の注意点、そして費用相場までを分かりやすく解説します。


電気工事士としてスキルアップを目指したい方や転職希望者はもちろん、現場で役立つ実践的な知識を身につけたい未経験者にもわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。


■LEDバイパス工事の役割

LEDバイパス工事(直結工事)とは、既存の照明器具の内部にある「安定器(あんていき)」という部品を配線から切り離し、電源からLEDランプへ直接電気を流すための電気工事です。


蛍光灯からLEDへ交換する際に、この工事が必要になる理由は以下の通りです。


【バイパス工事を行う3つの目的】
・LEDに不要な部品を外す
古い蛍光灯には電流を調整する安定器という装置が必須ですが、LED照明は自力で点灯する構造を持つため、この部品を通す必要がありません。

・発火などの事故リスクを防ぐ
劣化(古くなって傷むこと)した安定器に電気を流し続けると、発熱やショートによる火災が発生する可能性があります。これを未然に防ぎ、高い安全性を確保します。

・無駄な電気代を削減する
不要な装置に電気が通らなくなるため、消費電力が抑えられ、本来の省エネ効果を十分に発揮できます。


このように、器具本体はそのまま活用しつつ、内部をLED専用に切り替えるのがバイパス工事の役割です。特に照明の数が多い工場や倉庫などで推奨される一般的な方法です。


■配線図と工事のやり方

バイパス工事の配線方法は、取り付けるLEDランプの種類によって「両側給電」と「片側給電」の2つの方式に分かれます。それぞれの仕組みと施工のやり方を解説します。


・両側給電の配線方法

両側給電は直管(ちょっかん:まっすぐな棒状)LEDランプの左右両端から電気を供給する配線方式です。多くのメーカーで推奨される一般的な構造です。


【両側給電の施工手順と特徴】
天井の電源からくる配線をプラスとマイナスに分けます。
安定器を切り離し、器具の右側と左側のソケット(ランプを差し込む部品)にそれぞれ直結します。
左右の端から電流がバランスよく流れるため、安定して点灯します。


例えば、長いパイプの両端から同時に水を流し込むようなイメージです。既存の器具の配線を活かして改造しやすく、作業の時間が比較的短く済むメリットがあります。


・片側給電の配線方法

一方で片側給電とは、LEDランプの片方の端(左右どちらか一方)からのみ、プラスとマイナスの電気を両方流す方式のことです。


【片側給電の施工手順と特徴】
器具の片側のソケットだけに、電源からの配線を集中させて接続します。
もう片方のソケットはランプを支えるだけの役割となり、電気は流しません。
内部の配線が片側にまとまるため、配線図が非常にシンプルになります。


こちらは、一つの入り口から電気を出し入れするような構造です。最大の注意点として、両側給電用のランプを片側給電に改造した器具に設置すると、ショート(電気が異常に流れて部品が焦げる現象)による故障や発火の原因になります。


■バイパス工事の注意点

バイパス工事は費用を抑えてLED化できる有効な方法ですが、事前に知っておくべき注意点が存在します。ここでは、工事によるデメリットや、放置するリスク、自作作業の危険性を解説します。


・発生するデメリット

最大のデメリットは既存の照明器具(外枠や反射板など)の劣化は直らないという点です。


【主なデメリット】
プラスチック部分の割れや金属のサビなどはそのまま残る
将来的に器具ごと交換する二度手間になる可能性がある
内部の配線を改造するため、メーカーの保証対象外になるケースが多い


例えば、車のエンジンだけを最新の部品に交換しても、車体自体がボロボロであれば長くは走れないのと同じです。長期的(ちょうきてき)な維持コストを考えて検討することが重要です。


・しない場合のリスク

古い蛍光灯のまま工事不要のLEDランプを挿して使い続けると、重大な事故につながる恐れがあります。


【工事をしないまま放置するリスク】
古い安定器(あんていき)が異常に発熱し、最悪の場合は発火して火事になる
LEDランプ本来の寿命よりも早く故障してしまう
無駄な電気が安定器に流れ続け、電気代の削減効果が薄れる


特に、設置から10年以上経過した製品は内部の部品が寿命を迎えているため、そのままLED電球を取り付けて使い続けるのは非常に危険です。


・自分で工事する危険性

バイパス工事を資格のない人が自分で作業すること(DIY)は法律違反であり、絶対にしてはいけません。


【自分で工事してはいけない理由】
天井裏などの配線を扱うため、国家資格「電気工事士」の資格が必須
配線を間違えると、ショート(異常な電流が流れること)による火災や感電の恐れがある
万が一事故が起きた際、火災保険などが適用されない可能性がある


インターネット上の動画を見よう見まねで施工するのは、命に関わる大きな事故の原因になります。安全を最優先し、必ず専門の知識を持った電気工事会社に依頼してください。


■まとめ

LEDバイパス工事は既存の器具を活かしながら安全に省エネ化を実現する、現代の電気工事において欠かせない重要な技術です。


【今回の記事の重要ポイント】
・バイパス工事は、古い安定器を切り離してLEDへ直結する作業
・配線には「両側給電」と「片側給電」があり、的確な見極めが必要
・資格のない素人の作業(DIY)は、火災や感電のリスクがあり厳禁
・器具ごとの交換より初期費用が安く、工場や倉庫などで需要が高い


2027年の蛍光灯生産終了に向けて、このバイパス工事を安全かつ正確に施工できる電気工事士の需要は急速に高まっています。正しい知識と確かな技術を現場で身につけることが、職人としての市場価値を高めることに直結します。


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【日産設備で働くメリット】
・需要が急増しているLEDバイパス工事の実践的なスキルが身につく
・第二種・第一種電気工事士などの国家資格取得費用は会社が負担
・両側給電や片側給電の配線の見極めなど、複雑な技術も先輩が丁寧に指導
・横浜エリアに根差し、転勤なしで腰を据えてキャリアと収入を築ける


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